光岡先生の生命哲学の集大成『大切なことはすべて腸内細菌が教えてくれた』、刊行!

葉山生まれの小さな出版舎「ハンカチーフ・ブックス」が最初の一冊として、光岡知足先生の生命哲学の集大成とも言える『大切なことはすべて腸内細菌が教えてくれた〜人生を発酵させる生き方の哲学』が、このほど刊行されました。

 

「この小さな本は、生涯の多くの時間を腸内細菌に関する研究に費やしてきた私の考え方、そして生き方が詰まった一冊です。

私は1930年生まれですから、ことしで85歳になります。

研究者としての第一線は退きましたが、かれこれ60年あまりにわたって、未知の生き物と言っていい腸内細菌に関わってきました。」

 

こんな一文から始まる、光岡先生のライストーリーであり、そこから醸し出される哲学の本。これまでありそうでなかった、魂を揺さぶるような深いメッセージの込められています。

 

 

以下、「まえがき」より光岡先生の言葉を抜粋しましょう。

 

「私たちは、母親の胎内にいる間はまったくの無菌状態で、ヘソの緒から栄養だけを受け取り成長していきます。

菌たちとの接触が始まるのは、この世に生を受け、外気に触れて以降のことです。

そこから先は、老いて死ぬまで、すべて菌との関わりのなかで営まれ、決して無縁ではいられません。ヒトが生きるということは菌とともにあるということであり、その日の体調も、将来の病気も、場合によっては性格までも、すべて菌たちの影響を受けているのです。

 

ヒトの体のなかで、こうした菌が最も多く棲んでいる場所が腸になります。

たとえば、この世に生を受けた赤ちゃんを見えないところで支えてくれるのが、私が「善玉菌」と名づけたビフィズス菌です。

不思議なことに、赤ちゃんの授乳中、腸内ではビフィズス菌が増えていき、その分、腐敗を起こす「悪玉菌」は寄りつかなくなります。菌の助けによって体が守られ、その人の健康の土台がつくられるのです。

 

こうしたヒトとビフィズス菌の関わりを挙げるまでもなく、百兆にも及ぶという腸内細菌の働きからは、私たちがより良く生きていくための様々なメッセージを汲みとることができます。

私たちが生きているということ、それはいったいどういう現象なのでしょうか? そこにどんな意味が見出せるのでしょう?

腸内細菌と出会い、その生態を研究していくなかで、私がたえず問いかけてきたのはその点です。

 

何を食べれば健康になれるのか? 長寿が得られるのか? そうした探究ももちろん大事ですが、この本ではさらに踏み込み、ヒトという生き物がこの世界で存在するためにどんな考えを持ち、どう生きていくことが望ましいか? 私なりの視点で解き明かしたいと思っています。

 

表題にあるように、大切なことはすべて腸内細菌が教えてくれました。

目に見えない世界で繰り広げられる菌たちのドラマは、私の人生経験と重なり合い、一つの発酵作用を起こすことで、すべてに通底する生き方・考え方のメッセージに変わっていったように思います。

 

あなた自身の人生を発酵させ、秘めたる創造性を引き出すためのヒントとして、お役立ていただけることを願っています。」

 

興味を覚えた人は、ぜひ手にとってご覧ください。何度も読み返し、感じていただける、そんな一冊に仕上がっていると思います。

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